乳がん治療、卵巣凍結・・・治療にかかる「お金」の話

乳がん

これまで大した貯金もマネーリテラシーもないまま過ごしてきた私。
癌家系なのでいつか罹患することになるであろうことは予想できたにも関わらず、特に何の保険にも入っておらず、自分の貯金で賄えるのかとても不安でした。

1回の入院・手術で100万円くらいかかったりする・・・!?🥶

申請しておこう!「限度額適用認定書」

「限度額適用認定書」って、ご存知ですか?(私は30ウン年生きてきましたが、知りませんでした)
「限度額適用認定書」を本格的な治療を始める前に申請して認定書をもらっておき、会計時にその認定書を提示すると、医療機関窓口での1か月の支払いが自己負担限度額までの負担で済むようになります。(支払う限度額については年齢や所得などで区分が異なるので、是非下記のページをチェックしてみてください)

全国健康保険協会
高額な診療が見込まれるとき(マイナ保険証または限度額適用認定証)
医療費が高額になりそうなとき | こんな時に健保 | 全国健康保険協会

※入院時のベッド代は対象外だったり、かかっている病院が複数ある場合は別計算になったりと条件があるようなので、詳細に確認したい場合は事前に病院などに確認しておくのが良さそうです。

私が治療していた頃はマイナ保険証は存在していなかった(か私が存在を知らなかった)ので、都度健康保険証+限度額適用認定書を窓口で提示していました。
抗がん剤治療は私の場合1回につき2万円ほどかかったので、やはり高いと言えば高いのですが、一ヶ月で支払う限度額が決められているというのはとても安心です!

ちなみに「保険」については、私の条件下(リモート勤務/誰も養っていない/ローン等無し)からは、「保険はあっても良かったけど、無くても別に大丈夫だった」という感覚でした。(毎日出勤が絶対に必須で、一時的に職場に出勤ができなくなった人などは、がん保険で助かったと言っている人もいたので、環境によって感覚は異なりそうです)

「すでに乳がんになっているので、保険にはもう入れないだろうな」と思っていたのですが、乳がん罹患者が増えている昨今は、罹患後(手術から6ヶ月後)から入れる保険なんていうのも存在するようですね!

ただし、私は入ろうか少し悩んだ結果、個人的な感覚としては「保険に支払う分は貯金しつつ、限度額適用認定証を組み合わせれば、それでも十分賄えそうかも?」という印象でした。

いつも「国は税金ばっか取り立てて!」などと思うことが多かったですが、この時ばかりは「日本の皆保険制度って本当にありがたいんだな」と感じました🙏

勤めている会社(の健康保険組合)などによっても個別に医療費支払いの限度額を定めたりしている可能性もあるので、もし罹患してしまった際は予め人事部門の方だったり、健康保険組合に確認してみるのが良さそうです!

「医療費控除」確定申告をすると税金分が戻ってくる

あとは毎年2月頃に「医療費控除」の確定申告もやっています!
これは自分だけでなく、生計を共にする家族分含め、1年間の医療費が合計10万円を超える場合、確定申告をすることで税金分が払い戻されるというものです。
(年間の所得金額が200万円を超えない場合は、年間10万円以下でもOKな場合もあるようです)

治療であらゆる支払い・それに伴う領収書をもらうことになるので、私は国税庁のページから「医療費集計フォーム」のエクセルをダウンロードして、暇な時にちまちま入力し、毎年の確定期限までに申告をしています。

国税庁 令和5年確定申告特集
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/keisubetsu/iryou-koujo.htm

なお、医療費控除の申請に使った領収書は5年間保存するようです!

治療をするには、年間10万円は軽々と超えるわけなので、ふるさと納税分と合わせてもちろん申請。
医療費控除の条件として、

  • 生計を共にする家族の分を合算して申請する場合は場合一番所得が高い人が確定申告するのがお得
  • サプリや予防注射、美容医療は対象外
  • 通院にかかった電車やバスはOKだけどタクシーはNG

などなど、かなり細かな注意点があり、私もまだまだ勉強中の分野です。

医療費控除額で「ふるさと納税」の上限額に影響が出ると言うことを、ふるさとフルMAX納税後に知り、高くつく結果にorz

ちなみに実際に医療費控除の申告をして、「還付どのくらい戻ってくるのかな〜」とワクワクしながら待っていましたが、戻ってきた金額は・・・・正直な感想を言うと「この程度か」レベルの額で、手間の割に得るものが少ない印象でした(笑)。

ただ治療にはお金がかかりますし、少しだったとしても、お金が戻ってくるのはありがたいですよね!

医療費控除とふるさと納税額との計算方法、医療費集計フォームへの記載内容、確定申告については、色々詳しく紹介してくれているチャンネルがあるので、私がお世話になった動画ご紹介します。

私はマネーリテラシーが元々低く、ふるさと納税も確定申告忘れてただの高いイクラを購入する羽目になるなど失敗続きですが、色々と有益な情報にもアクセスしやすくなっている時代だし、めげずに勉強をしていこうと思っています。

だいたい合計いくらかかったのか?

私の場合、おおよその記憶ですが
「診断→卵子凍結→抗がん剤→入院・切除同時一時再建手術→入院・再建」+「薬、注射」の全部を合計して100万円程度の出費だったと記憶してます。(かなりざっくりとした計算です)
卵子凍結は凍結できた数によって保管料も違う(私の場合は全然取れませんでした泣)&私の場合はなるべく少人数の部屋が良い、と入院時には無料部屋ではなく、病床数の少ない部屋(1日+7,000円程)に入院していたり、薬代としてはホルモン剤だけでなく睡眠導入剤も出してもらっているので、乳がん治療(乳頭以外の再建分含む)の最低限の治療費より割高な金額になっています。

さらに東京都では私の手術時にはなかった卵子凍結に係る費用の助成なども始まり、大手企業などでは福利厚生として卵子凍結の補助金支給を始めるなどの動きがあるので、今後は卵子凍結については従来より安く、気軽に利用できるようになるのかもしれません!

制度や補助金の額は自治体で異なると思うので、もし卵子凍結を検討される場合には自治体や、お勤めの方はお勤め先の企業に確認されてみてください🙆‍♀️

東京都:「卵子凍結に係る費用への助成」・「凍結卵子を使用した生殖補助医療への助成」を開始
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/09/15/05.html

初めての入院手術の時は、その1回だけで100万円くらいかかるのかと思ってヒヤヒヤしていましたが、3割負担で良いこともあり、「あんな大掛かりな手術をしてもらった割に、これだけしから払わなくて良いのか!」と感動した記憶があります。これまで生きてきて気にしたことはなかったけど、この機会に初めて日本の皆保険制度の凄さを実感する良い機会になりました。

税金含むお金前半の話はまだまだ苦手分野で、まだまだ学習途中です。
セルフメディケーション税制などもあって、税金周りについてはかなりややこしく感じることも多いですが、もし私と同じく「苦手だけど勉強中」の方がいらっしゃいましたら、一緒に頑張りましょうね・・・!
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