2種類目の抗がん剤「FEC」に挑戦!吐き気などの副作用は?

乳がん

辛いともっぱらの噂!?「FEC」に初挑戦

ドセタキセルの4クール目が完了し、いよいよMRIにて結果確認・・・結果は「腫瘍縮小」!
流石に4cmの腫瘍が消滅とまではいかなかったものの、しっかりドセタキセルが効いてくれたようで一安心です。

ドセタキセル4クール目が終わってから約1ヶ月後、違う種類の抗がん剤「FEC」の投与が開始しました。
ドセタキセルもそうですが、この「FEC」という種類の抗がん剤について事前に旧TwitterやYouTubeで感想を探してみたところ、「抗がん剤の中でも最恐クラスに辛い」「吐き気がかなりしんどい」などのコメントが多く、始める前からかなり恐怖を感じていました。

しかし逃げるわけにもいかないので病院へ向かい、いつも通り抗がん剤投与が可能かどうかの血液検査をクリア後、緊張のFECに挑みます。

とにかく吐き気がすごいと聞くFEC、主治医にその不安な気持ちを打ち明けたところ

FECで吐くかどうかは気持ちの問題も大きいかも

と言われ、「じゃあ吐きません!」と断言し、投与してきました。

結果どうだったかというと、FEC投与〜2日目の夜に無事気持ち悪くなりました(笑)。
私の場合は大体投与〜2日、3日目あたりに気持ち悪くなりがちでしたが、頓服で出してもらっていた吐き気を抑える「デカドロン」+「アプレピタント」に、より安心したければ「メトクロプラミド5mg」の薬を飲むことで、難なく過ごせました!

吐き気どめさえあれば、想像より辛くなくて良かったです(※私個人の感想です)

とにかく「吐き気」の印象が強いFECですが、私がFECで一番気になった副作用は「便秘」でした。
ほぼ毎回切れ痔状態→下剤を飲むとそれはそれで下痢っぽくなりコントロールが難しい、という症状が一番気になりました。

また、抗がん剤も通算5回打っていることになり、心配になるのが「免疫力の低下」。
しかしこれに対しても「ジーラスタ」という注射が存在し、これを抗がん剤投与の後で注射することで、白血球の仲間である「好中球」を増やせるとのことで、私はこれも抗がん剤投与から2日後あたりに注射してもらっていました。

ジーラスタ皮下注をお受けになる方へ(外部リンク)

※ジーラスタの注射をうつかどうかは、私の通院している病院では任意でした

私はジーラスタ注射もお願いしていましたが、この注射にも副作用があり、私の場合は38度の発熱+身体の痛みが出ました。(旧Twitterではこれは“ジーラ痛”と呼ばれていました)

このジーラ痛に対しては「ロキソニン」の頓服で対応。先の吐き気どめの数々やロキソニンなど、もうじゃらじゃらと多種多様な薬を頂いていました(笑)。

抗がん剤は昔のドラマなどで見るとベッドの横に嘔吐用の桶などを置いておいて、ひたすら吐いている辛く怖い印象がありましたが、医学の発展に伴い副作用に対する薬の種類も色々あって、本当に助かるな〜なんて、頓服の薬をじゃらじゃらとやりながら感慨に浸ったりしていました。

地味に気になった症状:「むくみ」による体重増加

先ほど副作用として挙げた

  • 吐き気
  • 発熱
  • 便秘

のほかにも、とても気になった症状がありました。それがむくみ
「大変な治療を耐え抜いているわけだし、自分を甘やかさないとね〜」なんて、アイスを食べまくっていたこともシンプルに増量につながっていたとは思いますが、それにしてもとにかく体重増加が激しかったです。

抗がん剤って痩せるのかと思いきや、8kg太りました(笑)

なんかもう、空気を吸っただけで太ると言っても過言ではない。
これまで基本はBMI値痩せ型で生きてきましたが、この期間で「靴下を履くのが大変」というレベルになりました。(お風呂に入るでも、とにかく「足を曲げる」行為が大変)

周囲の同病の人に聞いても「太った」という声は結構多かったので、割と一般的な症状なのかもしれません。基本リモートワークで家にいることが多かったのでまだ良かったですが、着られる服がどんどんなくなっていくのは困りました。

気休めレベルでもいいから、何かむくみに聞く薬はないだろうか?と探して、見つけたのが「五苓散(ごれいさん)」という漢方。体内の水の代謝異常を調整してくれる利水剤のような役割を果たしてくれるとのことで、主治医より利用OKと言われたのでFEC投与期間に並行して使って見ると、これが結構私にとっては良く機能してくれて、一ヶ月くらいでむくみがマシになりました。
(以下に商品PRリンクを貼っていますが、病院で聞いてみたら処方してもらえると思います!)

 

抗がん剤による、想定外の「良かったこと」

ここまで色々と嫌な副作用について書いてきましたが、私の場合、想定していなかった「良かったこと」もありました。
それは、

  1. 肌がめっちゃ綺麗になった
  2. 思わぬところで人の優しさに触れる機会があった

ことです!

まず、肌がピッカピカ✨に生まれ変わりました。
美容皮膚科でもフォトフェイシャルやらピーリングやらの施術がありますが、私の場合はそれらよりも断然効果(?)がありました。
肌がピカピカになる理由はわからないのですが、生理が止まって、更年期のような症状(ホットフラッシュ)が出る関係で、汗をかく機会が増えるのが一因かもしれません。とにかく周りの人から「肌すごいピカピカで綺麗じゃない?」と褒められるのが嬉しかったです(笑)。

ふたつ目の「思わぬところで人の優しさに触れる機会」については、種類は色々あれ、癌という病はよくあるものであるため、「身内にも罹患者がいる」という人も多いです。

私は頭を剃髪してくれた床屋の方(詳細はこの記事に記載)に「私の身内も癌でしたが、今でも元気にしているので大丈夫です!」と言って頂けたり、職場の一部のZOOM会議で不意に「全員ビデオオン」を求められ、急に全然知らない会議参加メンバーに実は乳がん治療中であることを明かす羽目になったのですが、その時のメンバー(基本他部署で接点が全くない人)がそれ以降、ふとしたタイミングで「調子はどうですか?」とチャットをくれたり、すれ違えば「元気そうで安心しました」とか声をかけて頂く機会があり、こういう思わぬ所で人の優しさに触れる機会があったのも、良い思い出になりました。

旧Twitterでコメントを下さった同病の方にも、とても励まされていました!

※癌患者に対する「絶対良くなりますよ」的励ましは微妙説もありますが、私は割と嬉しかったです!

いかがでしたでしょうか。

抗がん剤の種類や体質によって症状の出方は異なるので、記事に書いたことはあくまで「私の場合」の体験談にはなりますが、FECについては「想像より大丈夫だった」というのが所感です。

これからFECに挑む人、ご家族の方がFEC投与を予定している人たちにとって、この記事の内容がひとつの参考になれば幸いです。
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